結婚は『異文化交流』

結婚なんて女の墓場だ!と思っていた・・・見方を変えれば、結婚て面白い!

結婚...?そのまえにpart1

もう、彼との付き合いはやめにしなければ、私が私でなくなる。私がK君のものになってしまうと悩んでいた時に妊娠が発覚した。

K君の陰謀だった。

後でわかったのだが、コンドームにワザと穴を開けてセックスしていた...。

『子どもが出来たら、君と早く、結婚できると思い、いつもしてたよ...穴あけてたよ』と聞いたとき、なぜ気づかなかったのだろう、自分って本当におバカだと思った。

 

私は、望んでいない妊娠だといっても、自分の子宮に宿った命を簡単に殺してもいいのか!?と悩んだ。K君は私との結婚を強く望んでいたので、産んでくれと毎日せがむ...。

私は、まだ母になる心の準備が出来ていなかった。何より、K君にこのまま支配された結婚生活を送ることが怖かったし、その中で、赤ちゃんを守っていく覚悟もなかった。

罪悪感で一杯だったが、堕胎を選んだ。

K君には、まだ二人で居たいからとか嘘をついて、納得してもらった。

 

あの時の子どもを産んでいたら、もう成人になる。あのままK君と結婚していたら、私はどうなっていたんだろう。ゾッとする...と同時に子どもには可愛そうなことをしたと思う。ごめんなさい。許してね。

 

子どもを堕胎したあたりから、この関係に決着をつけねば、と思うようになった。

 

ある夜、思い切って、別れを切り出した。

『もう、別れよう』とストレートに言った。K君の表情がサッと変わり、目が座った。

『なんで、わかれなきゃならないの?俺たち愛し合ってるんじゃないか?もしかして好きなやつでもできたか?俺は絶対に別れんからな!!!』

と言ったあと、彼の自慢の高級スポーツカーのフロントガラスがビシッと音を立ててひび割れたっっ!彼の鉄拳が直撃!

 

『ひっ』と私は声をあげた、しかしここでひるんでは、絶対に別れられない。

『好きなやつはいない!ただ、もうK君に愛情はないし、これ以上付き合ったら、私が私じゃなくなる!もう限界なの』

と絶対に別れたい私は、頑張った。

でもね、その時もK君のことが凄く愛おしかった...。

別れたくない自分をなんとか振り切った。

 

その瞬間左の頬に衝撃が...。

今まで、肉体的な暴力は受けたことがなかったのでビックリした。(仕組まれた妊娠は肉体的暴力かな)

K君のタガが外れたようだった。プツンと決壊した。何度も殴られた。

男性からこんなに殴られたのは、生まれて初めてだった。痛さより、あんなに強固なフロントガラスが割れたことが衝撃的だった。

彼はボクシングジムにも通っていたので、手加減しなければ、私の顔は顔面崩壊していたと思う。手加減してくれた(この考えが既に支配された人間だよね)といっても顔には大きな紫色の痣が!

顔の痣を隠すためにしばらく。でっかい絆創膏が必要だった。

とりあえず、その日は家に帰してくれた。

 

次の日にまた話し合おうとK君が言う。で、のこのこと私は、また彼の車に乗り込んだ、(台車だった)おバカ。

『お前、どうしても俺と別れたいんだったら、俺を殺せ!』

とハサミを私の手にもたせ、自分を刺すように迫ってきた。

それで、とにかく車の中でハサミをもちながら、揉み合った。

 

その日は、K君は泣き喚いた。それでもって、私の顔を今度は平手打ちした。痣の上からの平手打ち...。痛かった...。これも人生初(笑)だった。