結婚は『異文化交流』

結婚なんて女の墓場だ!と思っていた・・・見方を変えれば、結婚て面白い!

結婚なんて...

結婚なんてするもんか!幼気な私が(笑) 22歳で、当時の恋人との間に授かった子を(その恋人を仮にK君と呼ぼう)堕胎したのも、結婚したくなかったから...。

 

というか、K君とは、絶対に結婚したくなかったから。

 

K君とは笑いのツボも合い、毎日、合わなければお互い気が済まないくらいに恋していた。さかりの付いたオスとメスだった。

K君は仕事の出来る男で、男友達からも『男らしい』と言われ、私もK君は、いわゆる『男らしい』やつだと思っていた。

 

今となれば、『男らしい』の定義も問題だが、当時は気前もよく、体も逞しく、生活力のあるK君を愛していた。22歳なりに...今思えば、本当に幼い恋物語

 

3年間付き合う内に見えてきた、彼の暴力性。簡単に言えば、母親へのねじれた愛を持ったDV男だった。

 

K君は、いつも私に『恋人と母』を求めてきた。

 

K君は『幼いころに両親が離婚して、本当は母親について行きたかったけど、よそに恋人を作った母親を許せなくて、父親と生活することを選んだ。どっちと暮らしたい?って酷だよな。俺、母親のこと大好きだったのに、裏切られた気持ちで一杯だったよ。もう母親には二度と会いたくないし、あんなやつ母親じゃない』

と口癖のように私に話した。

 

それは、母親を心底で求めるK君の心の裏返しであった。

母親に執着していた。母親をとっても必要としていた。

 

それに私が、築いたころには、私はK君の恋人兼母親になっていた。

少なからず、男性というものはどこかで、女性に母親像を求めるものだとは思う。しかし、K君のは度が過ぎていた。そして、母親がよそに男を作ったことが、影響しているんだろうか、異常な嫉妬で、だんだん、私を支配するようになった

 

ある日、町で従兄弟のお兄さんに偶然あったので、挨拶を交わすと、『自分以外の男と話すな!』と突然怒り、帰ってしまった。

あまりにも理不尽で意味不明な態度にきょとんとなった私は、町中で一人、取り残された。

 

またある日は、海水浴場で、私の同級生の男女がBBQしているところに偶然居合わせてしまい。その中の同級生に声をかけられただけなのに、これまた突然怒り、私を置いて帰ってしまった。ポツンとなった私は、騒々しい浜辺に一人取り残された。

 

外出先やアパートで二人っきりだと、失った母親を取り戻すかのように甘えてくる。

『母親はプリンがとても上手だったから、作って。母親は...』

母親のようになんでもやってくれる恋人を求めるようになった。

あんなに憎んでいる?母親なのに、車で母親の実家の前まで行き、私にまた母親の悪口を語る。

 

私は、K君と別れたほうがいいと思うけど、別れられない状態になった

K君の心の闇を見てしまった自分...私しか彼を守ってあげられないとまで思うようになった。   

 

完全に彼に支配されていた。